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2007-12-16 Sun 14:39

川上弘美『パレード』

しばらく更新をさぼってました・・・

で、久しぶりの一冊は、『センセイの鞄』で有名な川上弘美さんの本。


川上弘美『パレード』新潮文庫

ISBN:978-410-1292366


パレード
(2002/04/25)

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前作までにも出てくるセンセイとの日常なのだけど、
時間軸にしてたった数時間分を書いて、本一冊。

寝物語聞いてるような気怠い心地良さ。
一緒におうちごはん
午後のお昼寝
そして大好きな人と、子供のころの秘密の話しをする楽しさ。

恋愛の、ほのぼのと幸せな時間を切り取っている小説です。

こういう時間を大事にしなくちゃですねぇ
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Theme:読書

Genre:小説・文学

2007-09-18 Tue 23:02

内田百『恋日記』

恋日記 (中公文庫)恋日記 (中公文庫)
(2007/07)
内田 百〓

商品詳細を見る



これは日記風文学じゃなく本物の日記。

十七歳で初恋。
その相手を想い続けて6年。
結婚までの恋日記です。

彼女がいたとかこっちを向いたとか、
話しかけてくれたとか、
くれなかったとかで
一喜一憂。

内田百といえば精密で繊細な『サラサーテの盤』の印象が強いけれど
十代の恋日記は、ごく平凡な男の子。

スイートで切ない純文学を期待して読んだのに
なんだか覗き見気分(笑)

だけど、想定外のところで、ズキンときた。

それは巻末の、娘さんたちによる『父・内田百』についての手記

何年も恋日記を綴りお嫁にもらった清さんとの暮らしは
夢物語のようではなかったようです。
本当に欲しいものを手に入れたはずなのに
人生ってこんな風になっちゃうこと、あるのね。
ここに出てくる人物の誰もがすこしずつ抑圧されていて、
同時にすこしずつ満たされていて
アイロンでのばしたいくらい屈折したバランスで成り立ってる。

明治生まれの男性の寡黙さをなんとなく感じつつ、
ここに西洋風のストレートな愛情表現があったなら
日々の幸せは大きかったかもしれないと思った。
「言わなくても分かってくれ」ってことだとしても。


教訓。

愛してる人には日々、愛してるって言い続けましょう


Theme:恋愛小説

Genre:小説・文学

2007-08-17 Fri 01:34

星の降る里のおはなし。重松清『カシオペアの丘で』

重松清『カシオペアの丘で』講談社
ISBN-13: 978-4062140027
カシオペアの丘で(上)(2007/05/31)
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カシオペアの丘で(下)(2007/05/31)
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涙腺のゆるむ小説を読みたい方専用!
もう、最初から読者を泣かせるスタンスです。


重松清さんの出版ご挨拶みたいな映像(Webで落ちてた)を見たら、
この作品で一番伝えたかったのは
「親は子供に何を伝えられるか」
ということだと言っていました。

特に後半はこのテーマが色濃く、きっちり感動させてくれました。
さすが重松さん。


ハンデキャップやトラウマに人生左右されてる人間が
4人も5人もまとめて出てきて小学生時代のしがらみで
40代まで生きてるのは設定重い感じですが・・・。
良く捉えるなら、この中の誰かに共感はできるかも。

「他人と自分自身をゆるすこと」「ふるさと」
について書くにはこれくらいで良いのかしら。


この小説のモデルは、北海道芦別市。

カシオペアの丘=星の降る里
ちゃんと大観音像も実在するし、株式会社星の降る里経営の
カナディアンワールドが芦別市の財政に打撃を与えた話も実話です。
後半、大観音像を入場無料にしていたのも実話。
この星の降る里って2007年7月に破産手続き開始のニュース
出たばかりでしょ?
すごくタイムリーなのですよね。

小説中、実名が出てこないのでわからなかったのですが。
チラッと出てくる鉄道会社は西武系?
芦別といえば三井炭鉱が平成の時代まで存続していたけれど
この小説の舞台は三井で合ってる?
札幌の建設会社って旧地崎工業?
などなど「どこまで実話なのか」無駄に考えすぎて
読みながらGoogle何度も検索してしまいました。
結局、謎は解けず。
ご存知の方はおしえてくださいね。。。


【追】記事を書いてから知ったのですが、
舞台は芦別市ベースだけど、夕張市のエピソードも織り込まれているらしいです。

Theme:文学・小説

Genre:小説・文学

2007-08-13 Mon 02:52

畠中恵『ねこのばば』

畠中恵『ねこのばば』新潮文庫
ISBN:978-410146123-6
ねこのばば (新潮文庫) (2006/11)
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しゃばけ』『ぬしさまへ』に続く、 『しゃばけ』シリーズ第3弾です。


さいしょに出てくる玉子料理に「おいしそ~♪」
そして、最後にはしゃぼん玉が切なく。。。

怪事件たくさん&軟禁までされても、
どこか飄々として取り乱さない若だんな
大物になる予感を感じさせてくれて
(3冊目にしていきなり)好みのタイプかも
皮肉なんて言うキャラになったのは意外ですが、
いつまでも子供じゃないってコトかしら(笑)

松之助のお見合い話に、お春ちゃんのお嫁入り。
若だんなに縁談もどきも来て、お年頃なかんじの一冊ですね。

5歳の於りんちゃんと、お雛ちゃん。気の強そうな二人も気になる存在。

佐吉の昔話あり、
一瞬だけ京極夏彦を思わせるお寺の騒動あり
たっぷり楽しめました。
(ネタバレになるので詳しくかけないけれど。)

さて。


このあと4冊目『おまけのこ』の文庫化・・・

待てません。

久しぶりにこんなに「続き読みたい病」にかかりました。



Theme:妖怪・憑き物・陰陽師

Genre:小説・文学

2007-08-09 Thu 13:53

畠山恵『ぬしさまへ』

畠山恵『ぬしさまへ』新潮文庫
ISBN:978-410-16412229

ぬしさまへ(2005/11/26)
Amazonで詳細を見る



しゃばけ』シリーズの第2作。

若だんなの幼なじみ栄吉が作った饅頭を食べたご隠居が死んだ!?
布団から泣き声が聞こえる!?
・・・と数々の怪事件。
もちろん若だんな&妖怪たち、大活躍です。

あいかわらずテンポ良く読めるのですが
『しゃばけ』よりディープな面も書かれています。
あらためて、2冊目にして、人の心を書くのが上手な作家さんだと思いました。
 
印象的なのは、
何度生まれ変わっても
何度でも出会い続ける千年の恋。

不思議と暗くならないのは、若だんなのキャラの良さでしょうか。

Theme:妖怪・憑き物・陰陽師

Genre:小説・文学

2007-08-06 Mon 22:31

畠中恵『しゃばけ』

畠中恵『しゃばけ』新潮文庫
ISBN:410-146121-X
Amazonで詳細を見る
shabake


畠中恵『ちんぷんかん』って、シリーズ物の途中の巻なのです。

ナカムラのおばちゃん
http://blog.kansai.com/nakaoba
のおすすめもあり、
お行儀良く、1作目『しゃばけ』から読むことにしました。

病弱な江戸の大店の若だんなと、取りまきの妖たち。
時代物で妖怪&憑喪神だらけなのに、陽気さがあふれています。
出生の秘密や嫡男としての話は切ない部分もあり、
人殺しなんかも起こってしまうのに・・・
語り口が明るくて、どんどん読めます。

移動の電車の中で『しゃばけ』を一気に読み、
駅の本屋さんで続きのぬしさまへを買う私
(営業カバン、重すぎ。)

やっぱり1作目から読んで良かった。


ついでに。
「しゃばけ」は「娑婆気」
俗世間における、名誉・利得などのさまざまな欲望にとらわれる心。
あらためてタイトルを眺めて振り返ると・・・
深い話だわ(ーωー)



Theme:妖怪・憑き物・陰陽師

Genre:小説・文学

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