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2007-08-24 Fri 00:23

ちょっと前の経済書を今読んでみる~『スティグリッツ早稲田大学講義録』

藪下 史郎、荒木 一法 他
『スティグリッツ早稲田大学講義録 グローバリゼーション再考』
光文社新書


スティグリッツ早稲田大学講義録 グローバリゼーション再考 (光文社新書)
(2004/10/16)
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移動中の暇つぶしをKioskで探していたら目に留まったので。。。

スティグリッツは、有名なマクロ&ミクロ経済の教科書を書いたアメリカの経済学者。
DS曲線とか、フィリプス曲線とかはスティグリッツで勉強した覚えがあります。
そのスティグリッツが2004年に早稲田大学で講演会を行ったときの記録がこの本です。


まったくジャンル違いの方には「曲線の左シフトって何だ!?」って意味不明かもしれませんが、
多少なりとも経済学を勉強したことのある方なら興味深く読んでいただけると思います。
まず前提としてスティグリッツはケインズ派。
IMFの失敗を、ケインズの理論で斬る!という本です。

学生のころはアンチ・ケイジアン学派の理論がむしろ頭良さげに見えていたため
「ふーん」って感じでした。
今はもう大人なので「ケインズの理論もイイ(・∀・)!」
素直に読めたかも。
単にIMFがひどすぎるのか、それともスティグリッツがIMFに恨みでもあるのかは謎。。。
この本に書かれていることが本当なら、IMFはアンチケイジアンじゃなくて
産業革命以前な感じ。

2004年(&本の中に出てくる90年代)と言えばまだ「市場にまかせていれば経済成長」
「規制緩和をすれば経済成長」と盛んに言われていたころで、
当時から市場第一のアメリカ的発想を(主に貿易&流通論的に)危惧していたかれんですが
あの時代に当のアメリカ人の偉いヒトが声を大にして保護政策も必要と主張していたのは
凄いことだと思います。
米国内の産業保護ではなく、アジア&ラテンアメリカ諸国の利益のために言うのは尚更。
(註:当時アメリカは各国に対して市場開放を強く要求していたにもかかわらず、
関税や知財権などの各分野で自国の産業が優位になるような
国際法上の政策を取っていました。)
いわゆる反対勢力だよね。
日本人やヨーロッパ人で言ってるヒトはいたけど。


資本の自由化は望ましくない、なぜなら金利&為替のレートによって、
弱い国は資本流出してしまい通貨切り下げの事態に陥るから。
とか、今も解決されていない問題が多く、読みながら
じゃあこんな場合は・・・?って色々考えさせられました。

経済学の研究テーマを探している学生さんは読んだら面白いと思いますよ。
あちこち引っかかる部分も含めて、思考の刺激になるはず。

で、本好きのかれんはもちろん奥付チェック。
なんと。
2004年10月20日初版第1刷発行
(一度も増刷してない・・・)

・・・って、プロモーションの誤りなのか、在庫リスクの読み誤りか。
天下のスティグリッツなのに。
またまた考えさせられました。

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